銅管のトップメーカーとして銅管・加工品を中心に幅広い産業や社会を支える製品を開発・提供し、2022年4月に第2の創業を迎えられたKMCT様。今回はプロレド・パートナーズのコストマネジメントコンサルティングを受けていただいた感想を総務部部長 山岡清太様に伺いました。
コストマネジメントについての専門性や対応の幅広さを感じた
弊社は神戸製鋼グループを離れ、新たな株主のもと第2の創業として改めて企業価値を高めるため、コスト削減の課題/施策の洗い出しを始めました。工場の生産性や歩留まり向上、設備の省エネ等の製造コストの削減についてはこれまでも継続的に行ってきましたが、販管費や外注費、物流費等については、取組みの切り口について不案内な状況でした。そこでプロレドさんを含めて3社のコンサルティング会社を紹介してもらい、ご提案をいただくことになりました。
弊社の事業は専門性が高いため、汎用的な設備装置や部品、作業は多くはなく、そのため相見積を取得してサプライヤーさんを比較検討しにくい状況が少なくありません。そのなかでプロレドさんは他社さんよりも幅広くご提案を持ってきていただき、単なるコスト削減ではないコストの適正化の可能性を示してくれました。コスト削減を専門とするコンサルティング会社があるという事を初めて知ったのですが、プロレドさんが出している書籍『コスト削減の最強戦略』からはコスト削減に対する専門性や自信を窺い知ることができ、特に項目を細かく分解して費用を見るという部分に興味を持ちました。コストマネジメントのプロに入ってもらうことで自社では気が付かないようなコスト適正化を目指そうと、プロレドさんに依頼することを決めました。
作業の可視化によりサプライヤーと一つ一つ合意
今回のコスト適正化における一番の成果は、長年お付き合いのあるサプライヤーさんとロジカルな協議をするベース作りができたことです。長い付き合いのなかでは、こちらが無理を言ったり阿吽の呼吸で手を回したりしてくれたりと、実は見えていない作業が発生していることもあり、費用については深掘りができずにいた経緯がありました。それを課題に感じてはいましたが、作業内容を全て把握しているわけでもなく、適正な金額であるかを判断する基準がありませんでした。また、改めて把握する作業を自社の人員だけでやろうとしても、時間や人手、今までのしがらみがある中で、切り込むことができていませんでした。
こうした状況の中プロレドさんという第三者の専門家に入っていただき、「コスト削減」ではなく「コスト適正化」の観点で、弊社とサプライヤーさんがロジカルに話し合える土台作りを進めていただきました。作業を分解し、一つ一つ確認・合意を取ることを積み上げて、最終的にお互いが納得してコスト適正化を進めることが出来ました。また、コンサルタントさんが打合せのたびにサプライヤーさんのいる現場へ足を運んでくださったことも、今回のプロジェクトが成功したポイントだと思います。現場現物を実践し、泥臭い作業をいとわずにプロジェクトを推進してくださることに驚きました。良い意味でコンサルティング会社っぽくないなと感じましたね。
長年の関係性があるサプライヤーさんがいる企業さんにおすすめ
今回のプロジェクトでは、将来につながるルール策定の土台ができたと感じています。あいまいな部分があった契約を見直すことで、金額についてのロジカルな話し合いができるようになりました。弊社とサプライヤーさんの両社で今後の課題を認識することもできましたので、今回の議論を土台に改善していく予定です。土台ができたことにより、将来担当者が変わっても同じように進めることができるようにしていただきました。今後、運用が進んだ際のチェックについてもプロレドさんに入ってもらえたらと思い、ご相談させてもらっています。
弊社のように長年関係性が続いているサプライヤーさんと契約金額の見直しを図りたい企業さんには特におすすめです。第三者の視点が入ることでロジカルに話を進めていくことができ、サプライヤーさんとの関係性を壊さずにお互いが納得いく形で進められると思います。