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印刷物のコスト削減

印刷物のコスト削減では、印刷物の種類をカテゴリー別に整理し、そこへ「発注頻度」と「1回あたりの発注部数」を掛け合わせてタイプ別に仕分けをすることで、適切なコスト削減のアプローチ方法が明確になります。

具体的な整理方法と、タイプ別のコスト削減のアプローチ方法を、以下3ステップでご紹介します。
  1.  印刷方式の種類
  2.  現状の把握 ~印刷物のコスト削減における重要な視点~
  3.  現行仕様の検討

1.印刷方式の種類

印刷方式には、以下の2方式があります。


①オンデマンド印刷

テレビでネット印刷のCMをご覧になられた方も多いのではないでしょうか。
これらは、特に小ロット(少量)の印刷に適しており、その多くがオンデマンド印刷を活用しています。小ロットで、必要なときに必要なぶんだけ印刷したいという場合は、安価で発注できる、このオンデマンド印刷がお勧めです。

②オフセット印刷

一方、オフセット印刷は、大量発注・大量印刷に適しており、印刷ロットが大きいほど価格を抑えられるという特徴があります。ただ、オフセット印刷は、刷版を作成するため、その作成費用や印刷にかかる時間などの点からみると、小ロットの印刷には適していません。印刷会社によって異なりますが、通常1万部以上であれば、オフセット印刷のほうが安価になると認識しておくとよいでしょう。

このように、オンデマンド印刷とオフセット印刷の利点をうまく使い分けながら、印刷会社との交渉を実施することも印刷物のコスト削減の手法のひとつです。

2.現状の把握 ~印刷物のコスト削減における重要な視点~

■現状の把握と優先順位づけ

印刷物のコスト削減を実施するうえで、まずは、何にどれだけ支出しているのかを把握することが大切です。

そのうえで、支出額の多くを占める費目のうち、比較的手がけやすいものから優先して着手することがコスト削減の効果的な方法です。
その優先順位を明確にするために、まずは印刷物の種類をカテゴリー別に整理していきましょう。

ひとくくりに印刷費用といっても、図表1のように、複数の印刷物カテゴリーで構成され、さらにアイテムごとにみると数十種類にのぼることもあるはずです。印刷物をアイテムごとに発注状況(頻度や部数)に応じて仕分けし、特性の近いグループ別に印刷物のコスト削減を実行していくのがよいでしょう。

図表1 カテゴリー別での印刷物とその具体例
カテゴリー アイテムの具体例

商業印刷物

チラシ、カタログ、パンフレット、ポスター等

出版印刷物

社内報、会報誌、名簿等

事務用印刷物

伝票、封筒、名刺、案内状等

包装印刷物

包装紙、紙袋等


それでは早速、印刷物の発注状況に応じて仕分けをしていきましょう。
その際、本来であれば年間の発注実績を対象として、現状の発注状況の精査・分析を実施していきたいところです。しかし、その作業はかなり煩雑になることが予想されますので、まずは直近1ヶ月の実績確認からはじめてみましょう。

まず、図表1を参考に発注実績を印刷物カテゴリー単位に仕分けを行います(図表2-Step 1)。
その際、どの印刷物カテゴリーが支出の上位を占めるのかを確認し、優先度の高いものを明確にします。

今回は、商業印刷物を例に進めていきましょう。
小売業(スーパーマーケット、ドラッグストア、家電量販店、百貨店、アパレル、各種販売店)や、
サービス業(ホテル、旅館、エステ、レジャー施設、旅行代理店、レンタルショップ)、飲食業(レストラン、居酒屋、カフェ)などでは、宣伝や配布用として、商業印刷物のカテゴリーが突出していることが想定されます。


■発注状況の整理

各発注アイテムを、図表2-Step 2の発注頻度(a.年間をとおして発注するものか、b.月次単位での発注=月単位で発注するものか、c.スポット発注=イレギュラー印刷なのか)を確認し、
続いて図表2-Step 3の1回当たりの発注数量単位(α. 1万部超か、β. 1万部以下か)の軸で仕分けをしていきます。

それぞれ掛け合わせるとアイテムごとに、最大6パターン存在する可能性があります。

さて、これで商業印刷物のアイテムごとに「発注頻度」×「1回当たりの発注部数」で仕分けされた状態に整理ができました。
このように、発注状況を整理することが、印刷物のコスト削減アプローチを検討するうえで重要なポイントです。


図表2 商業印刷物カテゴリーの仕分け例
商業印刷物カテゴリーの仕分け例



■発注頻度に応じた削減アプローチ

それでは次に、発注頻度別に単価低減のアプローチ方法をみていきましょう。

 

a.年間を通して発注

年間をとおして発注するアイテムの場合、1回当たりの発注部数が1万部を超える場合とそうでない場合について、1回当たりの発注部数について見直し検討が可能であるかどうかの確認をします。
同じものであれば、一度にまとめて印刷したほうが効率化を図れるため、1枚あたりの単価低減につながります。自社内で在庫の保管が可能な場合は、部数をまとめて発注すべきでしょう。
なお、5万部を超えるような場合は、自社で輪転機(印刷機)を所有している印刷会社へ発注することで単価の削減も可能になる場合があります。

 

 b.月次での発注

月次での発注とは、前述の「a.年間をとおして発注」にある同じ内容のものを、随時分割・分散して発注しているものではなく、会報誌のように、月次単位、もしくは四半期単位などで中身の異なる印刷物を定期的に発行(印刷)しているような場合のことです。
月次での発注の印刷物の場合、1回の発注が1万部を超える場合は年間をとおして発注量(部数)を提示したうえで、「a.年間をとおして発注」する発注量とあわせて価格交渉を行います。
また、1回の発注が1万部未満であったとしても、同様に「a.年間をとおして発注」する発注量とあわせて交渉を行うことが大切です。
ただし、後者の場合は、印刷方法についてオンデマンド印刷での対応であるかどうか印刷会社に確認を行い、状況に合わせた印刷方式をとっているのかどうかの確認をとりましょう。なぜなら、小ロット印刷の発注は印刷会社を分けたほうがコストメリットを図れることがあるからです。

 

 c.スポット発注

スポット発注とは、イレギュラーで発生するような1回きりの発注を指します。スポット発注の場合、納品までの時間が短く、相見積りを取得している時間もないことが多いはずです。
この場合、印刷会社の言い値で発注してしまいがちですが、こうした不測の事態に備えて、事前に条件を確定しておくことをお勧めします。
あらかじめ年間をとおした発注ボリュームを想定して委託先の印刷会社と交渉することはもちろん、オンデマンド印刷を活用する場合などの単価表を取得しておくといいでしょう。

3.現行仕様の検討

これまで、発注状況に応じた単価の削減に関するアプローチについて紹介してきましたが、次のステップとしてあげられるのが、印刷仕様の見直しです。
印刷仕様の見直しとは、スペックが過剰となっていないかを検討したり、仕様を変えても質は落とさず、かつ、価格を抑えられるといったような代替案を検討したりすることです。
紙質・色数・加工・デザイン等、印刷会社と相談しながら、定期的に見直しを図ることでコスト削減が可能です。


以上、印刷物発注のコスト削減のステップをご紹介してまいりました。
各サプライヤーへの単価交渉は難易度の高いものも多く、難しい場合があるかもしれません。
自社対応に限界を感じたら、外部の経験豊富なコンサルティング会社へアウトソースするのも一つの方法です。

印刷物発注のコスト削減の対象となりうる企業は、小売業(スーパーマーケット、ホームセンター、ドラッグストア、コンビニエンスストア、百貨店、家具・家電・紳士服の量販店、書店、スポーツ用品店、カー用品店)、サービス業(ホテル、旅館、レジャー施設、旅行代理店、レンタルショップ、エステ、美容室)、飲食業(レストラン、居酒屋、カフェ、デリバリー)、製造業、学校など、多くの企業があてはまります。

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