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サプライチェーンとは?SCMとは?関連用語について解説!

サプライチェーン(Supply Chain)とは、日本語に訳すと「供給連鎖」という意味で、原材料の調達から、製造、在庫、販売、消費までの一連の流れのことをいいます。ビジネス以外でも、サプライチェーンという言葉を見たり聞いたりすることは多いと思います。コロナ禍など有事の際は、ニュース記事などで「サプライチェーンが混乱」、という見出しを良く目にします。サプライチェーンが混乱すると、何が起きるでしょうか?消費者の手元に、欲しいものが、欲しい時に届かないということが発生します。なぜそのような結果が引き起こされるのか、本コラムでサプライチェーンの考え方を基に説明します。

目次[非表示]

  1. 1.サプライチェーンは複雑!
  2. 2.SCM:サプライチェーン・マネジメントとは?
    1. 2.1.SCMのキーワード① ブルウィップ効果
    2. 2.2.SCMのキーワード② 制約条件理論(TOC : Theory Of Constraints)
  3. 3.まとめ


サプライチェーンは複雑!

サプライチェーンを簡略化すると、図1のような流れになります。

図1:サプライチェーンの全体イメージ

しかし実際は、どの企業のサプライチェーンも複雑です。企業の調達や販売の取引先は多数あり、取引先とのフローも様々で、この図のように自社の所属しているサプライチェーン全体を俯瞰してみることは困難です。さらに、取引先数やフローの種類の多さだけでなく、昨今ではグローバル化が加速し、以前にも増して自社の工程から遠いサプライヤーや販売先が増え、サプライチェーン全体の把握が難しくなっています。


SCM:サプライチェーン・マネジメントとは?

運送 ロジスティクス

この複雑なサプライチェーンのプロセス全体の効率化し全体最適を実現していく手法が、サプライチェーン・マネジメント(Supply Chain Management)、SCM(以下SCMと記載)です。SCMの基本的な考え方はロジスティクスに似ています。(参照コラム「ロジスティクスとは?物流との違いや仕組みを解説します」)ロジスティクスとの違いの一つは、最適化を目指す範囲が調達先や販売先といった他社も含めることにあります。

また、SCMをインターネットで検索すると主に2つのカテゴリーが表示されます。1つは物流に関連したサイトで、SCMの中で主に実行を担当します。そして、2つ目は需要予測や在庫計画といった計画系と会計や生産管理のような管理系を範囲とするITです。SCMの事例を検索すると、SCMシステムの導入事例が多くあります。SCMは、ロジスティクスと比較してより計画に主軸を置いたマネジメント手法であると言えます。

SCMはその範囲の広さから、関連する用語は多くあります。その中から基本的な考え方を理解するためのキーワードを2つご紹介いたします。

SCMのキーワード① ブルウィップ効果

SCMの主要課題として在庫の適正化が挙げられますが、在庫数が不適正になる要因としてブルウィップ効果があります。ブルウィップ効果とは、サプライチェーンの下流での需要変化が、上流に伝わるにつれて増幅されることを言います。牛の尾(ムチ)の動きに似ていることからこのような名前となっています。

図2:ブルウィップ効果

図2のようにサプライチェーンの下流である店舗で10個販売した結果、その需要情報がサプライチェーンの上流へ帰っていく過程で、欠品を恐れて計画が上方修正されていき、最も上流のサプライヤーでは、10個の消費者の購入に対して、40個の生産が行われてしまう可能性があるのです。

下流の情報から正しく発注、生産、在庫、販売などの計画修正し、リアルタイムに上流へ共有することがSCMの課題となります。


SCMのキーワード② 制約条件理論(TOC : Theory Of Constraints)

日本でも人気の書籍となった「ザ・ゴール」などの著者である、ゴールドラット氏により提唱されている理論がTOCです。全体としての最適化を目指し、ボトルネックとなる工程(制約条件)に着目し改善を実施します。複数の工程や企業をまたぐサプライチェーンにおいて、なぜ部分最適ではなく、全体最適が重要であるのか、そしてその全体最適をどのように進めていくのかについて、TOCでは説明しています。現状の課題全てに対して対策を打つのではなく、その課題の根本原因となっているいくつかの制約条件に絞って対策を実行することで、効果的に成果の最大化が図れます。


まとめ

SCMは上述の通り広い範囲でより正確な計画が求められ、ITシステム導入が主流となっています。システムを導入することで、サプライチェーンが可視化され、平常時においては在庫の適正化や物流コストの削減に向けた、課題の特定から改善までのプロセスを短縮することができます。また、環境の変化により大きく需給状況が変動した際も、整理された情報を基に代替案の作成が速やかに実施できます。

一方、SCMシステムを導入するためにはコストと人的リソースを投入しなければなりません。自社に適したシステムへの開発コストと期間も必要になります。しかし、リソースが配分できないからSCMへ着手しない、というのは間違った考え方です。

SCMの第一歩として、システム導入の是非に関わらず、現状把握から始めてみてはいかがでしょうか?現状把握は、ボトルネックやクリティカルパスの発見に繋がり、施策を検討することができます。また、システムを検討する場合においても、対象範囲を制約条件に限定してシステム導入コストを抑えていくことも可能になります。

プロレド・パートナーズでは、現状把握から施策の立案・実行まで一貫したサポートが可能となります。SCM改善について皆様からのご相談をお待ちしております。


*本コラム内の用語

ボトルネック=全体の作業工程のうち、処理能力や容量などが1番低い部分
クリティカルパス=開始から終了までの所要時間が最長となる経路

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